PER、PBRとは?~それぞれの意味・違いについて

PERとPBRのそれぞれの意味と違い

予想PERと実質PERの意味、PERとPBRの違いを解説します。

株初心者の方は四季報にも記載されている項目ですから、しっかり理解しましょう。

PERとは?

PER(株価収益率)とは、株価を一株あたりの利益(EPS)で割った数字です。

PER(株価収益率)=株価÷一株あたりの利益(EPS)

利益に対して株価がどれくらい買われているかをあらわし、基本的にこの数字が小さいほど割安ということになります。

四季報をみるとPERという言葉が2箇所で使われていますが、それは予想PER実質PERです。

予想PERとは?

予想PERは今期または来期以降の一株あたりの利益を予想した数字で計算されたものですので、今後の会社の業績を予想するときに、今の株価が割安かどうかを知るために参考にされています。

実際に四季報をみると日産自動車の場合、株価指標のところで、予想PERが2018年3月期の業績予想で7.3倍、2019年3月期の業績予想で7.0倍と記載されています。

四季報の予想PER

予想PERをチェック

この予想PERがどのように計算された数字か解説します。

はじめに日産自動車の株価をみると、5月29日の終値1,074円と記載されていますね。

四季報の株価

株価をチェック

続いて2018年3月期の業績予想が一株あたりの利益146.7円、2019年3月期の業績予想が152.4と確認できます。

四季報の一株あたりの利益

一株あたりの利益をチェック

5月29日の株価
1,074円
2018年3月期の予想一株あたりの利益
146.7円

2019年3月期の予想一株あたりの利益
152.4円

これらの数字から計算したものが予想PERです。

1,074円(株価)÷146.7(2018年3月期の予想一株あたりの利益)
≒7.3倍(2018年3月期の予想PER)

1,074円(株価)÷152.4(2019年3月期の予想一株あたりの利益)
≒7.0倍(2019年3月期の予想PER)

このように予想PERは、ある時期の株価と業績予想の数字で計算されていますので、月日が経てば株価が変化する可能性があることを考慮する必要があります。

四季報は3ヶ月ごとに発売されますが、その間に株価が変われば四季報に記載される予想PERも変わることになりますね。

PERは数字が小さければ割安ということになりますが、一体どれくらいのPERが割安か明確な基準はありません。

ただし、過去のPERと比較したり同業他社のPERと比較して、今の株価が割安かどうか目安にすることは可能ですので、しっかりチェックしたい項目です。

実質PERとは?

実質PERは、過去のデータから算出したものです。

株価と、一株あたりの利益の数字は過去3期分の数字から計算しています。

実質PER=株価(過去3期の高値もしくは過去3期の安値)÷一株あたりの利益(過去3期分の数字)

PERの使い方

実際に日産自動車を四季報でみると、実質PERは高値平均10.0、安値平均6.9と記載されています。

四季報の実質PER

実質PERをチェック

この過去のデータから「日産自動車のPERは6.9倍~10倍で動くかもしれない」と、ある程度PERの範囲を予想することが可能です。

またPERから株価を予想することもできます。

PER=株価÷一株あたりの利益

↓ ↓ ↓

株価=一株あたりの利益×PER

例えば日産自動車の場合、2018年3月期の業績予想で1株あたりの利益が146.7と記載されています。

四季報の業績予想一株あたりの利益

2018年3月期の予想一株あたりの利益をチェック

実質PER
安値平均6.9
高値平均10.0
1株あたりの利益(業績予想)
146.7円

1株あたりの利益と実質PERをかけて株価を出すことができます。

146.7×6.9≒1012(安値)

146.7×10=1467(高値)

このように実質PERから計算すれば、1,012円~1,467円の範囲で株価が動くと予想することができます。

今の株価が割安か割高か、大まかな目安を知りたいときに使いましょう。

PBRとは?

PBR(株価純資産倍率)は、1株あたりの純資産(BPS)に対して、株価が何倍まで買われているかを表しています。

PBR = 株価 ÷ 1株あたり純資産

PBR=1が基準ですから、PBRが1倍以下なら割安と考えるのが一般的です。

日産自動車のPBRを四季報で確認すると、0.86倍と記載されています。

四季報のPBR

PBRをチェック

このPBRは5月29日の株価1074円と、1株あたりの純資産1243円から算出されています。

四季報の一株あたりの純資産

一株あたりの純資産をチェック

株価(5月29日)
1,074円
1株あたりの純資産
1,243円

1074(株価)÷1243(1株あたりの純資産)

≒0.86倍(PBR)

PBR0.86倍は1倍以下ですから、1074円は割安水準の株価という判断ができます。

ちなみにPBRが1倍未満の場合、会社の解散価値より株価が安いことを意味しています。

ただしPBRが0.1倍とか0.2倍など極端に低い会社は、財務体質に問題がある場合が多いので注意が必要です。

基本的にPBR1倍が株価の下値と考えられていますので、PBRは株価の底値を推測する指標として使われることが多いです。

またPERが通常の数値ではなくなったときに、PBRで尺度を補うこともできます。

PERとPBRの違いは?

PERとPBRの違いは、PERが株価を一株あたりの利益で割った数字で、PBRが株価を一株あたりの純資産で割った数字になりますので、その算出方法に違いがあります。

それぞれの意味とポイントを以下にまとめてみました。

PER…利益に対して株価がどれくらい買われているか

  • 数字が低ければ割安
  • 具体的にどれくらいの数値が割安か、はっきりした基準はないが、過去のデータや同業他社と比較することで割安度を判断

PBR…純資産に対して株価がどれくらい買われているか

  • 1倍以下なら割安

現在の株価が割安か割高か判断するために目安に使われている数字ですから、PERとPBRの意味の違いを把握しておきましょう。

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